認定盤について What is a Certified Edition
デパート、旅館、診療所等の不特定多数の人が出入りする建築物では、火災が発生した際の人命救助や初期消火等を目的とした消防用設備等*1に供給する非常電源*2を確保しなければならないことが消防法により定められています。
昭和50年5月、消防庁告示第7号として非常電源の一つである非常電源専用受電設備について「キュービクル式非常電源専用受電設備の基準」が定められたことに伴い、キュービクル式非常電源専用受電設備認定規程が定められ、厳正な審査を受けて認定を取ったメーカーだけが製作できるキュービクルです。
*1消防用設備等とは、消防の用に供する設備、消防用水および消火活動上必要な施設などをいい、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、排煙設備、非常コンセント設備などをいいます。
*2非常電源とは、火災が発生した際に消防用設備等の電源を供給するもので、消防法で定められている非常電源には、非常電源専用受電設備、自家発電設備、蓄電池設備の3種類があります。
認定キュービクルのメリットは?
- 認定キュービクルは、厳正な審査を受けて合格したもので、JIS規格よりも厳しい条件をクリアした優秀な製品となります。
- 認定キュービクルは、消防法令における設備等技術基準に適合しているものとみなされるため、消防検査に際して、その簡素化を図ることができます。
- 認定キュービクルは、消防法に基づき消防長(消防署長)が火災予防上支障がないと認める構造を有するもので、屋内に設置される場合は、火災予防上不燃材で区画された室に設置された場合と同等として扱われています。また、屋外に設置される場合は、建築物から3m以上距離を保たなければならない規定が、これより短い距離(1m以上)に緩和されています。
当社は以下の型式認定*3を取得しており、認定範囲内で希望寸法等に合わせた認定キュービクルが製作できます。
認定番号 | 主遮断 装置 |
設置場所 | 最大設備 容量 |
---|---|---|---|
共用494号 | CB形 | 屋外用 | 500kVA |
共用495号 | CB形 | 屋内用 | 500kVA |
共用439号 | CB形 | 屋外用 | 300kVA |
共用440号 | CB形 | 屋内用 | 300kVA |
共用227号 | PFS形 | 屋外用 | 300kVA |
共用254号 | PFS形 | 屋内用 | 300kVA |
共用228号 | PFS形 | 屋外用 | 150kVA |
*3形式認定とは、キュービクルの形式(最大設備容量等)の区分ごとに審査を行うものをいい、個別認定とは、個々のキュービクルごとに審査を行うものをいいます。